骨太の方針

2007年6月22日 (金)

数日前(6月19日)、政府は閣議で今年度の「骨太の方針」を決定した。この「骨太の方針」の正式名称は昨年まで「経済財政運営と構造改革の基本方針」であったが、今年度から”構造改革”が脱落し、「経済財政改革の基本方針」となったそうだ。

この「骨太の方針」とは、Wikipediaによれば次のとおりである。一部を引用する。

骨太の方針(ほねぶとのほうしん)とは、2001年6月に答申された「経済財政運営と構造改革に関する基本方針」に際して、当時の内閣総理大臣小泉純一郎が、聖域なき構造改革とともにキャッチフレーズ的に使用し、一般国民に浸透させた言葉である。

それまで大蔵省が握っていた予算編成の主導権を内閣に移すため、2001年1月に内閣総理大臣を議長とする経済財政諮問会議が設置された。当時の内閣総理大臣小泉純一郎の政治手法とも相俟って、機能が発揮されてきた。ここから毎年6月に基本方針が答申され、経済政策・財政政策の柱となる。

骨太の方針とは、2001年6月に答申された「経済財政運営及び経済社会の構造改革に関する基本方針」の際に使われた言葉だったが、小泉総理の退陣後も「骨太の方針第○弾」として呼ばれ、政策の継続性が謳われている。

上記Wikipediaからは、このネーミングが小泉前首相の発案であることがうかがわれる。

さてここで私が問題にしたいのはその方針の中味ではなく、「骨太の方針」という言葉である。どうもこの「骨太の方針」という言葉、私には嫌な語感である。目の前に牛の太い骨がぶら下がっているような。私のセンサーは何か変、と感じている。

そう思うのは私のみかもしれない。そこで国語辞典を調べてみた。Yahooサイトの国語辞典(三省堂の大辞林)では次のとおりである。

[1]骨の太いこと。骨格の頑丈なこと。また、そのさま。
⇔骨細
・―な指
・―な絵筆のタッチ
[2]気骨(きこつ)があるさま。
・―な考え方

ということは、「骨太の方針」の”骨太”はこの辞書の”[2]気骨(きこつ)があるさま。”の意味だろう。念のため”気骨”も同じサイトで調べると、次のとおりである。

自分の信念を守って、どんな障害にも屈服しない強い意気。「―のある若者」

なるほど、「骨太の方針」とは、”自分の信念を守って、どんな障害にも屈服しない強い意気、である方針”となる。”この方針は信念を守ってどんな障害にも屈服しないよ”のつもりだろう。

でも、私の語感ではやはり変。その理由は、骨太の主体。骨太の持ち主、つまり気骨のあるのは人間でなければならない、ということだ。上記の辞書の説明からもそれは読み取れる。一方、「骨太の方針」の主体・持ち主は政府だ。政府は人そのものではない。私が何か変、と思った原因は、人個人に使う言葉を政府に使ったことだったのだ。そしてかつ、使い方も本当は「骨太方針」と、”の”ではなく”な”を使用すべきだ。そう、「意固地小泉前首相の骨太な方針」なら、私も納得ゆく言葉だったろう。

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