Googleのプライバシー保護

2007年7月9日 (月)

20日ほど前に読んだインプレスジャパンのEnterprise Watch記事「プライバシー保護に敵対的」 最低評価を受けたGoogleについて。

英国に本拠を持つNPO、Privacy International(PI)が6月9日、23のインターネット企業・サービスを評価した「Privacy Ranking of Internet Service Companies」(暫定版)を発表した。これは、6カ月間、20の主要指標から各社のプライバシー保護に対する取り組みを調べ、「プライバシーに優しい」から「プライバシー保護に敵対的」までの6段階で評価したものだ。

そして、Googleは最下位にランクされた唯一の企業となった。

なんとGoogleが最下位の「プライバシー保護に敵対的」とは。その理由は次のとおりである。

PIによると、Googleが最下位となった要因としては、そのずば抜けたアーカイブレベル、製品とサービスの多様性と特殊性、市場独占状態と膨大なユーザー数によってさまざまなツール間でデータ共有が可能なこと、などがあるという。ほかにも、同社がOECDのプライバシーガイドラインやEU(欧州連合)のプライバシー基準を完全に順守していないこと、またGoogle Toolbarでの検索情報についてポリシーを明確に公開していないことなどを挙げている。

Google側はPIに反論はしたが次のような対応も検討しているらしい。

6月11日には、データ保持期間を2年から18カ月に短縮して、以降は匿名化すると発表した。EUのプライバシー管轄機関であるArticle 29データ保護委員会の要求に応じたもので、ほかにもクッキーの有効期間を変更する意向を明らかにしている。

私は以前からGoogleへ膨大なプライバシー情報が流れ込んでいることに不安を覚えていた。Googleは、私がいつどのような検索を行ったか、すべて把握し、その巨大なサーバに蓄積しているはずだ。私はGoogleから見れば一応匿名ユーザだが完全な匿名ではない。それは私のネット接続IPアドレスは固定IPアドレスであるからだ。IPアドレスを逆引きすればそのプロバイダ名が判明する。地域もだいたいわかるようだ。もし私の名前とIPアドレスの対応が何らかの方法でGoogleに分かれば、私を特定したすべての私の検索履歴が判明してしまうのだ。上記記事最後に書いてあるGoogle側対応では”匿名化する”とのことだが、どのような方法でどの範囲で匿名化するのか公表され実行されるまでは信用できない。

またGoogle Toolbarにも不安がある。Googleを経由しないで単に閲覧しているページ(たとえばブックマークによる閲覧ページ)のURLをGoogle ToolbarはGoogleサーバに送信しているのではないか。この不安のためGoogle Toolbarは使いたくないのだが、Google ToolbarのPageRank値が仕事上必要なのでインストールせざるを得ない。

Googleの問題はこれだけではない。もっと本質的問題がある。それは、Googleという会社は中国へ進出する際に中国側の検閲を受け入れた会社である、ということだ。中国国家側の検閲フィルターを経由した検索を受け入れた会社なのだ。ということは、Googleは利益のためには魂を売る会社、と見做せる。

右傾化甚だしい日本において権力側がたとえば犯罪操作などの名目で検索履歴の提供を求めた場合、Googleは恐らく拒否しないだろう。それが蟻の一穴、国家権力側が検索履歴という個人のプライバシーをすべて保持する日も有り得る、と思っている。

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