防災無線のうるさいゐなかの私

2007年5月26日 (土)

私の住んでいる場所は農村。都会とは異なり緑は色濃く残っている。五月のこの季節、木々の間を吹き抜ける風は爽やか、鳥の声もすばらしい。ことしは例年になく鶯が多い。毎日美しい声が聞こえ、自然の中に住んでいる喜びを感ずる。ただ今年は蝶がやたら少ない。今年蝶が少ないことは新聞の投書欄でも見かけたので、広い地域にわたってそうなのかもしれない。いつものこの季節はモンシロチョウの天国なのだが、ことしは春先にちょっと見かけただけ。今年の夏は異常気象なのだろうか。

自然の中で生活したく田舎に引っ越した私だが、良いことばかりではない。

この地域では、朝と夕方に防災無線から音楽が流れる。防災無線の維持テストのためだろう。その音量は結構うるさく、電話に支障があるレベルである。音楽が鳴っているとき電話のベルが鳴ったのだが音楽がうるさいため電話に出られなかったことも数度あった。

この放送は防災無線のため、その本来の目的に使用される頻度は少ない。今までは、台風時の洪水情報、選挙関連(投票に出かけましょうという内容)、行方不明お年寄り、地域行事の案内、などの放送があった。おそらく月に1回も無かったと思う。

ところが約1年前から、上記の放送に加え、毎日夕方に次のような放送が始まってしまった。内容を要約すると次のとおりである。

教育委員会からのお知らせです。外で遊んでいる子供たちは気を付けて家に帰りましょう。地域の住民は子供たちの安全を見守ってください。

この内容を2回繰り返す。その時間は約1分50秒。

音楽ならまだしも、人の声というものは思考を遮断される。実に不愉快極まりない。そしてこのような内容のまったく無いことを毎日放送させる教育委員会の無能さにも腹が立つ。
「坊主憎けりゃ袈裟まで憎し」の喩えどおり、この放送しているオネエチャンの痴性あふれる舌足らず話し方にも腹立て、毎日夕方のこの放送が苦痛でならない。

昨年この放送が始まってすぐ、私は教育委員会宛てに抗議のメールを送った。次のような内容である。

先日より教育委員会からと称する放送が毎日あるようになりました。次の点から放送を停止してください。

(1)防災無線の放送は緊急時に使用すべきである。毎日同じ内容の放送は、聞き手にとって内容を聞かずに無視するような習慣を植え付ける。事実、私は防災無線の放送内容は聞き取らずに無視する習慣になってしまった。これでは肝心のときに役に立たない。このような緊急放送は「緊急時」にのみ使用すべきである。

(2)放送の内容が全く無意味である。飛行機から「交通安全週間です。みなさん、交通安全に注意しましょう。」の放送がときどきあるが、それと同じくらい無意味な内容である。お役人さんの自己満足の内容と私は思う。

(3)とにかくうるさい。物理的に騒音であるうるさい放送であっても、重要な内容がたまに放送されるのなら問題ない。しかし今月からのように無意味な内容を毎日放送するのは、聞き手にとってうるさい、迷惑放送に過ぎない。

以上です。回答は必ずメールまたは文書にて、回答者のお名前を明記のうえお願いします。証拠の残らない電話でのご回答はご遠慮ください。

予想通り、返事は無かった。何せ此処は田舎。官尊民卑がまだ残っている。次の逸話がそれを物語っている。

近所の住民が行政に要望があり、その内容をしたためた文書を役所の投書箱に入れようとした。そのとき役所の人曰く、「そこに投書しても無駄ですよ。要望は議員を通じないと無視されてしまいます。」とさ。

官尊はともかく、いまだに民卑の意識が役所に残っている、という地域といえよう。

このような無意味な内容を毎日放送し続けることに対し、上記の観点以外に次の点から危惧を覚える。

権力側が無意味な内容を放送し続けることにより、住民側の深層心理に官は民を指図する存在であるという意識を植え付けることになるのではないか。

いま日本のあちこちで権力側が規制を強めている。だんだん息苦しい社会になってきていることを実感している。その規制を強める際に市民の反対を少なくするために、このような「無意味放送」を続けているのではないか。私はそのように考えている。

この地域の自然を私は好きである。しかし自然は大事だが自由も大事である。自由を得るため、自然を捨ててコンクリートジャングルに引っ越したくなった今日この頃である。

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コメント・トラックバック一覧(2)

  1.  どこの市町村かは知りませんが、防災無線は「緊急時のみ使用すべき」と言う主張に同感します。私は滋賀県栗東市の者ですが、2012.8月14日午前3時、4時に平坦地に起こりようのない「土砂災害注意報」を爆音で流され怒りが頂点に達しました。栗東市や滋賀県、総務省などに抗議の手紙を書きました。一応、市と県からは返事がありましたが、改善や謝罪の言葉はありませんでした。詳細は「防災無線の掲示板」に書いています。
     抗議し続けるしかないのかと思っています。

    コメント | ゲスト | 2012年11月7日(水) 21:21

  2. リンクいたしましので、お知らせいたします。
    サイトの管理人

    コメント | 静かな街を考える会 | 2016年3月14日(月) 09:05

 

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