ベルリンフィルって下手になった?
2005年12月7日 (水)
映像でベルリンフィル演奏会を見た。その感想。
先日アップロードした記事衛星デジタル音楽放送「SPACE DiVA」と、元祖衛星デジタル音楽放送「ミュージックバード」のとおり、私は衛星デジタル音楽放送を2局契約している。これらは音声のみである。これ以外に、映像の音楽専門衛星放送の
クラシカ・ジャパンも契約している。このチャンネルはスカパーで見ることができる。
昨晩何気なくクラシカ・ジャパンを見たら、次の演奏会を放送していた。
ベートーヴェン:交響曲第8番ヘ長調●[指揮]クラウディオ・アバド[演奏]ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団[収録]2001年2月11日ローマ聖チェチーリア音楽院ホール、約34分
1楽章の途中から見た。最初はどこのオーケストラかわからなかった。かなり雑で、リズムも乱れ、音が汚い。と思ったら、指揮者の顔が映った。なんとアバド。オーボエのマイヤーの顔が見えたので、ベルリンフィルとわかった。うーむ、完璧で機械のようなベルリンフィルが、どうしてこんなにひどい演奏をするのだろう。
弦の中でも、ヴァイオリンが良くない。以前と比べて若手が増えているようなので、そのせいだろうか。もしくは、イタリア演奏旅行でメンバーがいつもと違うのだろうか。
ただ木管は良かった。オーボエのマイヤーと、クラリネットのトップ(フックス?)は極めてすばらしかった。弦のレベルが下がった、ということだろうか。
さて今年の8月頃の話である。車を運転しながらFMを聞くと、モーツァルトのシンフォニーをやっていた。上記の演奏なんてものではない、極めてひどい演奏。私はてっきり日本のオケか、と思った。最後にアナウンスを聞いて吃驚。ラトル指揮ベルリンフィルだった。
その数日後、やはり車を運転しながらFMを聞くと、モーツァルトの別のシンフォニーをやっていた。今度はすばらしい演奏だった。モダン楽器のオーケストラで演奏するモーツァルトとしては最上級の演奏と思った。最後にアナウンスを聞いてこれまた吃驚。オケは同じベルリンフィル。そして指揮は、古楽の雄、クリスティだった。
アバドもラトルも、ベルリンフィルとは相性があまり良くないのではないか。そしてベルリンフィルは、相性の悪い指揮者での演奏レベルが以前より低下したのではない
か。私はそのように思っている。
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