茂木大輔氏の指揮

2005年12月27日 (火)

NHK交響楽団主席オーボエ奏者の茂木大輔氏といえばクラシック音楽の枠にとらわれない音楽活動でも有名である。茂木氏は最近は指揮も手がけているようだ。次のコンサート評茂木大輔隊長と名曲の森探検隊 第7回/「“第九”初演の時は、こんな風だった!」を読んだ。

茂木の作り出す音楽は、オーケストラ・プレーヤーゆえか、ビートがはっきりとしていて、停滞することがない。弦楽器のノン・ヴィブラートや開放弦の使用や木管楽器の独自のアーティキュレーションなど、さまざまなアイデアも施されていた。

これって、どうみても古楽器オーケストラの演奏法である。と、演奏会タイトルを見ると“第九”初演の時は、こんな風だった!なので、初演に近いスタイルでの演奏を目指したことが想像できる。最近はモダンオーケストラでも古楽器的表現が流行っている。古楽器オタクの私としてはそれはそれで嬉しい。しかし反面、モダン楽器で古楽器的表現を使用して古典派時代の音楽を演奏することに矛盾を感じてはいる。無理して古楽器的表現を真似しなくても良いのに、と。また、古楽器的表現は古楽器オケに任せれば良いのだ、とも思う。とはいえ、ギトギトのモダンオーボエ吹きと思っていた茂木氏が古楽器的表現を目指したことは私的には素朴に嬉しい。

ちなみに私は、茂木氏が指揮の勉強を始めたころ、彼の指揮に接したことがある。当時の氏の指揮の腕前はまあ素人より少しマシ程度だったが、経験に裏打ちされた様々な意見はさすがだった。そして何よりも、すばらしい音楽だった。着々と指揮の実績を上げていることが今回のコンサート評でわかった。

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