鳥インフルエンザの特効薬

2005年11月24日 (木)

私はこの十数年、風邪で医者にかかったことはない。もちろん風邪は年に1,2回罹るが、漢方薬で直している。漢方薬は数十種類を常備し、参考書も10冊以上あるので、私は「漢方おたく」かもしれない。

普通の風邪のひき始めであれば、症状に応じて葛根湯か麻黄湯がファーストチョイスになる。ところがインフルエンザは、これらの漢方薬はまったく効かず、あっという間に高熱が出てしまう。熱にうなされながらいろいろ漢方薬を試すが、効かない。

しかしただひとつ、インフルエンザに効く漢方があった。それは「霊黄散」という。この成分は人参と午黄の2つのみ。午黄は牛の胆石であまり入手できないため、「霊黄散」の価格は高い。この漢方の添付文書をみても、風邪に効くとはどこにも書いていない。書いてある効能は「滋養強壮」のみ。しかしこれは効く。飲むと数時間後に熱がさらに上がる。そして半日後には、ほとんど平熱に下がるのである。

いったん熱が上がることから、この漢方は免疫機能をさらにアップさせる薬、と考えられる。世間の鳥インフルエンザ騒動を見ても、私は他人事。「霊黄散」を買い占めておけば大丈夫、と。

ところが、とんでもない記事を見つけてしまった。次のとおりである。

随分遅れた感の十七日付けで朝日新聞”高い死亡率、免疫の過剰反応が原因か 鳥インフルエンザ”(参照)も同じ話題を扱っていた。サイトカインの説明はわかりやすい。

 ウイルスなどが体内に侵入すると、白血球がサイトカインと呼ばれる物質を分泌する。これが炎症を起こして身を守るのが免疫反応だ。

 研究グループがH5N1型の患者から採った気管支や肺の細胞を分析したところ、毎年流行するH1N1型と比べ、炎症性サイトカインの分泌量が異常に高かった。分泌が過剰だと、肺組織が破壊されるなどして呼吸困難になる。

 こうした免疫機能の過剰反応は「サイトカインの嵐」と呼ばれ、スペインかぜで若者が多く死亡した原因と考えられている。

 このインフルエンザの症状はウイルス自体が引き起こすのではなく、その過剰防衛反応が起こしていると見られる。であれば、免疫の反応を鈍くすることで症状を緩和させることもできるし、あるいは炎症自体を抑制するような対策も可能ではあるのだろう。

なんと鳥インフルエンザに罹ったときの激しい症状は、免疫機能の過剰反応が原因とか。ということは、免疫を活性化する上記漢方は使えない、ということだ。残念。

 

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