カストリ焼酎

2006年1月2日 (月)

冬の夜長はお湯割り焼酎に限る。私は焼酎が好きで、特に個性の強い焼酎ほど好きである。一番の好物は、吟醸香の強い日本酒と間違うような米焼酎。黒糖・芋・紫蘇・胡麻も好きである。麦は私にとっては個性不足なのであまり飲まない。

さて、歴史的な焼酎といえばカストリ焼酎。安酒の代名詞のような酒で、戦前の小説には良く登場していた。しかし私が酒を飲むような年齢になったときにはもうそれは存在していなかった。一昨日の大晦日、近所のスーパーでそれを見つけてしまった。「カストリ」ではなく「粕取」。そうか、カストリとは酒粕を蒸留した焼酎のことだったのか、とそのとき気が付いた。酒粕を蒸留したのなら、米焼酎好きの私にとっては大好きなはず、そう思って購入した。価格は1,000円程度。安酒どころか、焼酎としては結構高い方だ。

これは宝酒造の粕取焼酎「日の本」という、右翼っぽいネーミングの酒。このブランドは明治からあったそうな。

正月のため宝酒造のWEBサーバは動いていないようである。宝酒造WEBページのgoogleキャッシュによれば次のような酒である。

“白壁蔵 粕取焼酎「日の本」”は、清酒「松竹梅」の酒粕を使用し、松竹梅白壁蔵※1で造った、華やかな吟醸香と濃醇な味わいが特長の粕取焼酎です。商品名は、宝酒造の発展の原点である「日の本焼酎※2」から採用しました。また、パッケージは「日の本焼酎」が販売された明治・大正期をイメージした薄水色の壜、機械式の栓を採用し、レトロなデザインに仕上げました。

また「日の本」ブランドは次のとおり。

1910(明治43)年に愛媛県宇和島のアルコール製造会社「日本酒精(にほんしゅせい)株式会社」が製造を開始した連続式蒸留機を使用した日本初の新式(甲類)焼酎。当時は、消費者の慣れ親しんだ旧式(乙類)焼酎の味を意識して粕取焼酎をブレンド、「ハイカラ焼酎」として大変な人気となりました。

なるほど、甲類焼酎に粕取焼酎をブレンドした焼酎だったのか。

さっそく飲んだ。栓を開けると、甲類的なアルコールの臭いとともに、酒粕の香りがただよってくる。ストレートで一口。うん、酒の吟醸香が広がって実にうまい。早速お湯割りで飲んだ。ただ度数は25度で普通なのだが、なぜか回りが早かった。でも通常の焼酎がそうであるように、今日の二日酔いは無しである。

この「日の本」は昨年9月27日発売で、全国13,800本の限定販売とか。もう入手できないかもしれない。WEBで調べたら他のメーカーの粕取焼酎を見つけたので、次回はそれを飲んでみることにしよう。

 

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