月別:5月2007年

新聞社サイトにおける社説の位置付け

2007年5月30日 (水)

先日の新聞社説比較に続き、新聞社説の話題。新聞各社のホームページ中で社説がどのような位置付けか調べてみた。

  • 朝日新聞
    サイト右上に「社説」リンクがあり、クリックすると社説ページが表示される。そのページには本日の2つの社説全文が掲げられている。過去の社説は1週間分のリンクが画面上部にある。本日の社説に問題なく到達できる。
  • 読売新聞
    これもサイト右上に「社説」リンクがあり、クリックすると「社説・コラム」ページが表示される。ただこのページに社説全文はなく、1週間分の社説のタイトルと全文へのリンクである。本日の社説に到達するには朝日新聞より1クリック余計に必要である。
  • 毎日新聞
    画面を一見しても、社説へのリンクは見当たらない。ブラウザの検索機能で「社説」を検索すると、画面最後の方の右サイドに社説へのリンクがあった。「おすすめコラム」というグループ枠内にある。(「社説」が「おすすめコラム」ねぇ。。。)クリックすると社説ページが表示される。そこには、本日の2つの社説のうち1つのみ全文が掲載されている。本日のもうひとつの社説と過去3日分の社説へは、下のほうにそのタイトルがリンクとなっている。
    新聞社が自社のもっとも重要な主張である社説へのリンクが極めてわかりにくい位置にあるということは、自分の社説に自信がないのか、と嫌味を言いたくなる。そして社説が「おすすめコラム」に属するとは、本当に自信がないのかもしれない。これは早急に修正すべきだろう。
  • 東京新聞
    サイト右上に「社説・コラム」リンクがあり、クリックすると「社説・コラム」ページが表示される。本日の2つの社説の概要と全文へのリンクが表示される。本日の社説全文にに到達するには朝日新聞より1クリック余計に必要である。過去の社説へは、「社説・コラム」ページ上部の「記事一覧」リンクをクリックすることで、過去1週間分のタイトルのページが表示される。各記事全文を読むにはさらにもう1クリック必要となる。
  • 産経新聞
    画面を少し下へスクロールすると、右に「主張(論説)」リンクがある。毎日新聞ほどではないが場所がわかりにくい。リンクをクリックすると、1ヶ月分の「主張」のタイトルリンクが表示される。それをクリックして、各全文に到達できる。本日の社説全文に到達するには朝日新聞より1クリック余計に必要である。
  • しんぶん赤旗
    画面左下にしんぶん赤旗「主張」へのリンクがある。クリックすると約3週間分の主張のタイトルリンクが表示される。それをクリックして、各全文に到達できる。このサイトも、本日の社説に到達するには朝日新聞より1クリック余計に必要である。

以上をまとめると、一番少ないクリックで本日社説全文に到達できるのは朝日新聞であった。他はさらにもう1クリック必要となる。社説を読みたい閲覧者にとって、一番読みたい社説は先ずは本日のものであろう。それを考慮したウエブサイト設計をすべきと私は考える。

また社説へのリンクの場所がわかりにくい毎日新聞、産経新聞は、ウエブサイト設計としては失敗と私は考える。特に、ブラウザの機能で検索をしないと社説のリンクが見付からない毎日新聞サイトは最低の設計である。確かに社説を読む人は多くは無いかもしれない。しかし新聞における社説の位置付けを考えれば、これは早急に正すべきと私は考える。新聞社が言論の重みを自分で下げている、と言えるからである。

当たらない天気予報、または今年は水不足?

2007年5月28日 (月)

私は気象が好きである。小さい頃は雲を眺めているのが好きだった。雲が流れ、ちぎれ、くっつく。いつまで見ていても飽きなかった。中学生の頃も、湿度計で毎日湿度を測り記録。当時の湿度計は湿式なので湿度の算出が面倒だった。その後も、家中の温度計を集めて一箇所に置き、数時間後に比較して補正表を作ったり。

また数年前に買い換えた車はいつも外気温が表示され、摂氏3度以下になると警告音が鳴る。このようなどうでもよいことが私にはうれしく、楽しい、

いまも、仕事の合間に眺めているサイトで一番多いのは、天気関係サイトである。近隣の数箇所のアメダスの温度から補間して外気温を推定したり、強い雨雲の動きをリアルタイムで追ってみたり。

最近は住所を指定するとその地域の天気予報が表示されるサイトが複数ある。その予報が微妙に異なるのは興味深い。特に気温の予報が数度異なることも多く、そのロジックが単純な補間法ではないことがうかがえる。恐らく気象庁の数箇所の気温予報を元に、その予報会社独自の地域特性ファクターを勘案して任意の地域の気温予報を出しているのだろう。サイトにより気温の高め・低めの傾向があり、面白い。

このさまざまのサイトの天気予報を元に私は自分の天気予報を作ってみる。それを家族に言うと、たいてい外れる。私はある天気予報サイトの情報を組み合わせて言っているだけなのだが、家族にとっては私の天気予報がすべて当たらない、と思っているようである。しまいには、私が天気予報を言うとその横から
ヤン坊マー坊天気予報の替え歌で「○○君の当たらない天気予報」が歌われる始末。う~~ん、いつか勉強して気象予報士の資格を取るぞ!!

その当たらない気象予報士候補生の私だが、いまひとつ心配していることがある。それは、今年の水不足である。

利 根 川 水 系の下の方の、「3.ダム貯水状況」をご覧いただきたい。今年のグラフは赤い線。現在既に水不足が始まっていることがわかる。そして今年のようなグラフの曲線の形は、いままでには無いパターンである。4、5月は貯水量は上昇しなければならないのにそうではない。これは、昨冬が暖冬で雪が少ないことにより雪融水が少ないことと、このところの少雨との2つに起因するらしい。

そして気象庁によれば、今後ラニーニャ現象が発生しこの夏は猛暑になるらしい。
今年は超猛暑の予感!? 気象庁、ラニーニャ現象が5月にも発生の可能性と発表によれば、

気象庁は4月10日、エルニーニョ監視速報を発表、その中で世界的な異常気象の原因の一つとされている「ラニーニャ(La Nina)現象」が今後一か月から二か月以内に発生する可能性が高い、という警告を発した。この状況が続けば夏から秋にかけては同程度、さらには秋まで暑さが続く可能性を指摘しており、今年は猛暑になる可能性がある。

夏にラニーニャが発生すると夏は大変暑く、冬は逆に非常に寒くなるという、季節の気温の高低が激しくなるという傾向がある。

既に水不足に輪をかけて猛暑、となれば、未曾有の水不足になる可能性がある。水不足が予想できても、自衛の方法のないことがつらい。せいぜい、ミネラルウォーターをたくさん買い込んでおくことくらいか。砂漠の旅行者に倣ってスイカでもたくさん買い込むか。でもスイカは長期間保存できないから、ビールの大量保存にするか。。。でも、冗談は言っていられない事態になるかもしれない。

防災無線のうるさいゐなかの私

2007年5月26日 (土)

私の住んでいる場所は農村。都会とは異なり緑は色濃く残っている。五月のこの季節、木々の間を吹き抜ける風は爽やか、鳥の声もすばらしい。ことしは例年になく鶯が多い。毎日美しい声が聞こえ、自然の中に住んでいる喜びを感ずる。ただ今年は蝶がやたら少ない。今年蝶が少ないことは新聞の投書欄でも見かけたので、広い地域にわたってそうなのかもしれない。いつものこの季節はモンシロチョウの天国なのだが、ことしは春先にちょっと見かけただけ。今年の夏は異常気象なのだろうか。

自然の中で生活したく田舎に引っ越した私だが、良いことばかりではない。

この地域では、朝と夕方に防災無線から音楽が流れる。防災無線の維持テストのためだろう。その音量は結構うるさく、電話に支障があるレベルである。音楽が鳴っているとき電話のベルが鳴ったのだが音楽がうるさいため電話に出られなかったことも数度あった。

この放送は防災無線のため、その本来の目的に使用される頻度は少ない。今までは、台風時の洪水情報、選挙関連(投票に出かけましょうという内容)、行方不明お年寄り、地域行事の案内、などの放送があった。おそらく月に1回も無かったと思う。

ところが約1年前から、上記の放送に加え、毎日夕方に次のような放送が始まってしまった。内容を要約すると次のとおりである。

教育委員会からのお知らせです。外で遊んでいる子供たちは気を付けて家に帰りましょう。地域の住民は子供たちの安全を見守ってください。

この内容を2回繰り返す。その時間は約1分50秒。

音楽ならまだしも、人の声というものは思考を遮断される。実に不愉快極まりない。そしてこのような内容のまったく無いことを毎日放送させる教育委員会の無能さにも腹が立つ。
「坊主憎けりゃ袈裟まで憎し」の喩えどおり、この放送しているオネエチャンの痴性あふれる舌足らず話し方にも腹立て、毎日夕方のこの放送が苦痛でならない。

昨年この放送が始まってすぐ、私は教育委員会宛てに抗議のメールを送った。次のような内容である。

先日より教育委員会からと称する放送が毎日あるようになりました。次の点から放送を停止してください。

(1)防災無線の放送は緊急時に使用すべきである。毎日同じ内容の放送は、聞き手にとって内容を聞かずに無視するような習慣を植え付ける。事実、私は防災無線の放送内容は聞き取らずに無視する習慣になってしまった。これでは肝心のときに役に立たない。このような緊急放送は「緊急時」にのみ使用すべきである。

(2)放送の内容が全く無意味である。飛行機から「交通安全週間です。みなさん、交通安全に注意しましょう。」の放送がときどきあるが、それと同じくらい無意味な内容である。お役人さんの自己満足の内容と私は思う。

(3)とにかくうるさい。物理的に騒音であるうるさい放送であっても、重要な内容がたまに放送されるのなら問題ない。しかし今月からのように無意味な内容を毎日放送するのは、聞き手にとってうるさい、迷惑放送に過ぎない。

以上です。回答は必ずメールまたは文書にて、回答者のお名前を明記のうえお願いします。証拠の残らない電話でのご回答はご遠慮ください。

予想通り、返事は無かった。何せ此処は田舎。官尊民卑がまだ残っている。次の逸話がそれを物語っている。

近所の住民が行政に要望があり、その内容をしたためた文書を役所の投書箱に入れようとした。そのとき役所の人曰く、「そこに投書しても無駄ですよ。要望は議員を通じないと無視されてしまいます。」とさ。

官尊はともかく、いまだに民卑の意識が役所に残っている、という地域といえよう。

このような無意味な内容を毎日放送し続けることに対し、上記の観点以外に次の点から危惧を覚える。

権力側が無意味な内容を放送し続けることにより、住民側の深層心理に官は民を指図する存在であるという意識を植え付けることになるのではないか。

いま日本のあちこちで権力側が規制を強めている。だんだん息苦しい社会になってきていることを実感している。その規制を強める際に市民の反対を少なくするために、このような「無意味放送」を続けているのではないか。私はそのように考えている。

この地域の自然を私は好きである。しかし自然は大事だが自由も大事である。自由を得るため、自然を捨ててコンクリートジャングルに引っ越したくなった今日この頃である。

私のPython事始

2007年5月25日 (金)

私はソフトウェア開発を生業としている。メインの開発言語はC++とJava。C++はWindowsのスタンドアローンアプリケーション開発、JavaはWebアプリケーション開発に使用している。

私は自分のソフト開発スピードは速い方だと思っている。数年前に一人で開発したJavaのWebアプリケーションの場合、空白・コメント込みのステップ数(プログラム行数)は、Javaが20万行、JSPが5万行であった。設計と総合テストは別にして、コーディングと単体テストに要した期間は約4ヶ月。それも他の仕事も行いながら、である。速いでしょ?このときはさすがに痩せたが。

その開発時、そのアプリ専用の基本ライブラリ(クラス)の作成に1ヶ月近くを要してしまった。またそのときはJavaのStrutsフレームワークを使用したがそれに対し若干の不満もあった。その経験から、もっと「お手軽」にWebアプリケーションを開発できる言語がないか、探し始めた。

「お手軽」とは言っても、オブジェクト指向であることと、実行速度がそれほど遅くないことが条件である。この条件に合致したのは、RubyとPythonの2言語であった。

早速入門書を買い求め、勉強した。私の視点での両言語の特徴は次のとおりであった。

  • Ruby
    1. オブジェクト指向言語である。
    2. 実行速度はそれほど速くない。
    3. 日本人が開発している言語なので日本語情報は多い。
    4. 日本語処理に問題はない。
    5. Webアプリ開発フレームワークとして”Ruby On Rails”が有力。これはRubyの世界的に有名なフレームワークである。
    6. 言語設計者は否定しているようだが、私の嫌いなPerl言語臭さが少し残っている。

  • Python
    1. オブジェクト指向的にも使用できる。完全なオブジェクト指向言語ではない。
    2. 実行速度は充分速い。事前に中間言語にコンパイルされているからである。
    3. 日本語情報はかなり少ない。この数ヶ月でやっと日本語書籍が出回るようになり、日本においては今年が「Python元年」のようである。
    4. 文字コードをutf-8にすれば日本語処理に問題はない。
    5. Webアプリ開発フレームワークとして”TurboGears”が有力。”Pylons”も可能性を秘めている。
    6. Perl臭さは無し。
    7. Googleが社内開発言語に採用した、ということで言語の将来性有り。

この各項目に点数を付けて合計すれば、Rubyの勝ちかもしれない。ただ私は、実行速度の観点と、なんとなく感じた言語との相性から、Pythonを採用した。

早速Pythonのテストプログラムを何本か書いてみた。最初はかなり不安になった。

「型の宣言無しで大丈夫なの?」

いままでC++,Javaのコンパイラに型の整合性チェックを任せていたので当然の不安である。型が無いPythonクラスはC++,Javaのテンプレートによるクラスと同じ、と思い込むことで型宣言無しを利点と考えるようにした。たとえば、Pythonでソート処理を書けば、C++のテンプレートでソート処理を書いたのと同等と見なせる。普通に何気なく書いたPythonクラスがいろいろ宣言して苦労して書いたC++のテンプレートクラスと同等とはスゴイ、と思うようにした、ということである。

そうこうするうちにPython的考え方に慣れ、型宣言の無いことに不安どころか何も感じなくなった。コンピュータ言語はその考え方に慣れれば習得は速い。ある程度Pythonに慣れたが、まだPythonオタク(Pythonist)には成れない。成りたくない!!その理由は、後日。

新聞社説比較

2007年5月24日 (木)

新聞各社ホームページによれば、本日の社説のタイトルは次のとおりである。

  • 朝日新聞
    (1)政治とカネ―踏みにじられた倫理綱領
    (2)米軍再編法―説明不足の見切り発車だ
  • 読売新聞
    (1)米軍再編法成立 日米合意の実施を加速すべきだ
    (2)コースター点検 これで安心して遊びに行けるか
  • 毎日新聞
    (1)在日米軍再編 まだ国民の理解が不十分だ
    (2)政治とカネ 泥仕合ではすまされない
  • 東京新聞
    (1)松岡農相かばう首相の見苦しさ
    (2)米軍再編法カネと圧力だけでは
  • 産経新聞
    (1)銀行決算 サービス競う姿勢足りぬ
    (2)米軍再編法成立 同盟に値する円滑実施を
  • しんぶん赤旗
    (1)政治とカネ/かばい続け恥ずかしくないか

上記のうち「しんぶん赤旗」は純粋な新聞社ではないが、主張・立場が明確な点で産経新聞と双璧をなすと考え、新聞社に含めた。

さて上記を見ると、6社中5社は米軍再編法問題についてである。そして4社が政治資金問題である。それ以外の話題は、読売がコースター点検、産経が銀行決算である。

ここで面白いのは、新聞界では保守の雄である読売と産経が、政治家の政治資金問題を社説では取り上げていない、ということである。

次に興味深いのは次の点である。朝日・毎日・東京各社は、政治資金問題と米軍再編法問題をテーマにしたが、朝日と東京は政治資金問題がトップ、毎日は米軍再編法のほうがトップだった、ということである。

新聞社がどのような問題を取り上げるか、またそれらを取り上げる順番はどうなのか、ということで、新聞各社の考え方が良くわかる。朝日・東京・赤旗は、政治資金問題が最重要と考えた。毎日は、政治資金問題よりは米軍再編法のほうが重要、と考えた。

そして、読売と産経は、政治資金問題を取り上げなかった。ということは、読売は、政治資金問題よりはコースター点検問題のほうが重要と考えた、ということである。これだけ市民の怒りを買う政治資金問題が連発しているというのに、日本の民主主義低迷の一つの重要な原因である政治資金問題より遊園地のコースター点検問題のほうが重要なのだろうか。

読売・産経という、保守政治家と繋がっていると思われる新聞社が政治家の意を汲み、政治資金問題を社説で取り上げなかった、と我々は受け取るべきかもしれない。

 

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