ボキャブラリーを増やすには

2007年8月8日 (水)

私は語学が大の苦手である。コンピュータ言語なら覚えるのは得意な方だが、コンピュータではなく人のしゃべる外国語のマスターは大変苦手だ。英語、そのためにいままでにどれだけのお金と時間をかけたことか。そして英語勉強のためのハウツー本もどれだけ買ったことか。最近では5,6年前に流行った「英語は絶対、勉強するな」本も読み、数週間実践してみた。毎日1時間ほど英語のCDを聞いたが、眠くなるだけだった。

そもそも英語をマスターするモチベーションが弱いことも上達しない大きな原因かもしれない。言い訳するようだが、昔からアメリカという国が政治的な理由で大嫌いだったのだ。しかし、バッハの国ということでドイツは好きな国なのだがドイツ語も全然駄目だったので、やはり語学に向かない体質なのかもしれない。

ただ、いつか日本を脱出しなければならない日が来るかもしれない、と考えている。日本の急速な右旋回に危機意識があるからだ。そのような日は来て欲しくないが、そうなったときのために外国語のひとつはマスターしておかなければならない。家族はフランス語が得意なので私は別の言語にすべきだ。となると、私のマスターすべき言語は悔しいが英語、ということになってしまう。

私の場合、語学が苦手な原因は2つ。ひとつはまったく聞き取れないこと。もうひとつは圧倒的ボキャブラリー不足。前者については、楽器をやる人は聞き取り上手なので語学が得意な筈だ、と良く言われるがそうではないことは私が証明している。後者のボキャブラリーを増やすことについては、先日面白い記事を読んだ。ITMedia Newsの幼児のボキャブラリー急増メカニズムに新説という記事だ。これは米科学誌Scienceに発表された、幼児が生後18カ月前後に急激にボキャブラリーを増やすメカニズムに関する研究だ。

アイオワ大学のボブ・マクマレイ助教授によると、子供に「ボキャブラリーの急増」が起こるのは、難易度が異なる単語を同時に繰り返し学ぶという単語習得の方法によるものだという。

ちなみに今までの学説は次のとおりだったそうだ。

「発達心理学や言語発達の分野ではこれまで、ボキャブラリーの急増を説明するのに、ある時点で子供に何らかの変化が起こるからだと仮定してきた」とマクマレイ助教授。子供が「ものには名前があることを発見」したり、「より効率的なメカニズムを使い始め」たり、「習得した単語を使って、新しい単語を発見し始め」たりすることが理由だとされてきたという。

そうではなく、次のメカニズムとのこと。

一方、同助教授は、コンピュータシミュレーションと数学的分析を行った結果、単語はある一定数の繰り返しを行えば習得できると考える。習得が簡単な単語を小さな瓶、難しい単語を大きな瓶に例えると、その単語に接するたびに瓶の中身が増えていき、中身がいっぱいになったところでその単語を習得できるというメカニズムだ。簡単な単語(小さな瓶)よりも難しい単語(大きな瓶)の方が多いため、一定の時間が経ってから習得できる単語(いっぱいになる瓶)が急激に増えるのだという。

訳が良くないので言いたいことが完全には伝わってこないが、結論は次のとおり。

このメカニズムを踏まえてマクマレイ助教授は、「一度に複数の単語を学ぶこと、簡単な単語よりも、難しい単語をより多く学ぶこと」が単語習得に大きく影響するとしている。

なるほど、難易度の異なる単語を勉強すること、それも難しい単語をより多く学ぶことが大事とのこと。この研究は幼児についてのものだが、大人だってこの傾向があるだろう。この反対ということはありえないだろう。つまり、大人も単語を勉強するときは、難易度を取り混ぜ、かつ難しい単語をたくさん学べばよい、ということになる。さらにこの考えを敷衍すると、新しいことを勉強する際にも難易度の異なる内容を学習し、かつ難しい事も取り混ぜて難しい内容をたくさん学習すれば身に付きやすい、ということになる。

確かに今までに自分のやってきたことを思い出すとそうかもしれない。それまで知らなかったコンピュータ言語やコンピュータサイエンスの学習、また楽器の学習の経験では、短期間に集中して難しい内容までも学習・練習したほうが修得率が高かったかもしれない。理解できる範囲の内容の学習やできることの練習だけをやっていては修得・上達のスピードは遅いかもしれない。私の経験なので一般論にはならないが。

ということで、私の英単語の勉強法は決まった。問題はそれをいつやるか、だ。

 

QLOOK ANALYTICS