カンタータ76番

2009年2月14日 (土)

先日、バロックオーボエの三宮正満門下生発表会を聞きに行った。20人近いバロックオーボエ吹きが一堂に会する、というのは驚きだった。その発表会のテーマはバッハのカンタータで、そのオーボエオブリガートソロをアルト、またはソプラノの独唱とチェンバロ伴奏とともに演奏する、という贅沢な催し。その詳細についてはネット上のブログに記事があると思うので、私は別な内容を書く。

演奏されたカンタータの中で、76番のシンフォニアを3人もの人が演奏した。これはオーボエダモーレの曲だ。演奏はもちろんバロック・オーボエダモーレ。この曲は私には思い出がある。まだ私が高校時代、カンタータのLP(まだCDは無かった頃の話)をドイツから取り寄せた。KANTATEというカンタータ専門レーベル。それがこの76番だ。演奏は、当時はもちろんモダン楽器で、ドイツ・バッハ・ゾリステン。オーボエ・指揮はヴィンシャーマンだ。そして、中の解説を見て驚いたのは、セカンドオーボエが日本人だったのだ。それは岩崎勇さん。岩崎さんは京都市立芸大の教授として長らく教鞭を取られたかた。昨年10月に故郷の熊本で演奏中に亡くなられたことを思い出した。ネットで調べたところ享年77歳。その歳まで現役オーボエ吹きということは驚異だ。今のバッハ演奏は日本においても古楽器が主流だ。しかし、そうなるためにはモダン楽器のバッハオーボエ吹きの先達がいたことに想いを寄せるべきだ。古楽器を聞きながらそのようなことを考えていた。

 

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